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FAMILY LIFE (2007年8月5日掲載) 日本語訳
グランマザーたちの願い

世界中からグランマザー(先住民の女性長老)が米国サウスダコタ州のブラック・ヒルズに集まりました。なかには80代のグランマザーも何人かいます。3日間を通してかがり火を取り囲み13人のグランマザーたちがそれぞれ部族特有の祈りの儀式を捧げました。祈りの儀式が終わると室内へ移動し会合の場が設けられました。グランマザー達は意見を交換し合ったり、現在オグララ・ラコタ族(サウスダコタの先住民族でパイン・リッジ先住民特別保留区に住む)が直面している社会問題について話し合われました。その問題とは高い失業率、自殺、家庭内暴力、麻薬や飲酒の乱用、糖尿病、汚染水などがあります。グランマザーたちはそれらの問題を次世代へ持ち越さないよう将来のビジョンや使命を分かち合いました。“自分たちの文化遺産や伝統が失われて行くのを目の当たりにしながら、どうやって先住民としての誇りを持ち続けることができるでしょう。”とデブラ・ホワイト・プラメ(マンダーソン在住)は言います。

13人のグランマザーたちはアフリカ、アジア、そしてアメリカ国内(北米及び南米)から集まり、正式には”13人のグランマザーたちによる国際会議“と呼ばれる集団です。言語、文化、伝統はその土地により異なります。”彼女たちは政治的な意味を持つ集団ではありません。彼女たちは祈りを捧げる集団です。“と、聖なる学びのためのセンター(カリフォルニア州ソノラ)の所長ジェニーヌ・プリヴァ(通称ジョティ)は話します。

グランマザーたちは戦争や環境汚染、また様々な社会問題を自分たちが祖先から受け継いできた学びと伝統的なやり方を次世代へ継承していくことで解決へ向かうことを望んでいます。

グランマザーたちは約6ヶ月ごとにそれぞれの部族を訪れる旅をしています。直近では今年の6月にパイン・リッジ特別保留地(サウスダコタ州ブラック・ヒルズ)に集結しました。パイン・リッジ特別保留地は2人のグランマザー、リタ・ロング・ビジター・ホーリー・ダンスとベアトリス・ロング・ビジター・ホーリー・ダンスのホームグラウンドです。

祈りの儀式の間はほとんど話をすることはありません。耳にするのは火がパチパチはじける音と近くの道路を走る車の音だけということもあります。”私たちは平和を願って祈ります。戦争の終結だけを願うのではなく、家庭や学校での平和な生活を ― 特に子供たちにとって ― 祈ります。“”保留地内の社会問題は先住民の価値ある伝統的な生活様式を遺棄した結果です。“と、ベアトリス・ロング・ビジター・ホーリー・ダンスは言います。

13人のグランマザーたちによる国際会議は2004年10月にニューヨークで始まりました。それ以降精力的な活動を続けダライ・ラマ法王を招聘したり、バイオニアーズ環境グループとの会合を可能にしました。

13人のグランマザーたちはカリフォルニア州のサン・ラファエルで10月に開かれるバイオニアーズの年次国際会議で再び集結する予定です。“バイオニアーズはグランマザーたちの生命や地球環境に対するスピリチュアルな観念に共感します。”と、エグゼクティブ・ディレクターのニナ・シモンズは話します。“たくさんの人たちが悲惨な貧困生活にあえいでいる間は、安全な環境と健康を手に入れることは決して無いでしょう。”“子供に食べさせることで精一杯の人たちに環境問題に意識を向けましょう、というのは無理な話です。”とニナは続けます。“グランマザーとバイオニアーズは自然界にある資源を利用して現代の社会問題を解決することができると信じています。例えば海水への石油流出はある種のきのこを使うと除去することができます。”“私たちが取り組むべき学びのひとつは自然との共生であり、それは自然界の成長と安定を確保することにつながるのです。”と、ニナは話します。

ここサウスダコタで開かれた会議はたくさんのひとたちを魅了しました。参加者は国内からはもちろん、イギリス、スイス、スペイン、フランス、ニュー・ジーランド、オーストラリア、日本、メキシコ、スウェーデン、ネパール、ブラジルから訪れました。総勢約250名が集結したこの会議にオレゴン州ニューバーグから参加したイアン・リーネがいました。イアンはアフリカで宣教師の両親に育てられました。“グランマザーたちの教えを通して私の生活はもっとシンプルになり向上しました。”と、イアンは話してくれました。彼は続けます。“テクノロジーの進歩により私たちの生活は向上しました。しかし一方で自然界への尊厳や母なる大地に対する畏敬の念を失い、そして私たち人間のコミュニケーションの低下を併発してしまいました。グランマザーたちは自分たちが先祖から受け継いできた古いしかし価値ある伝統や習慣を取り戻すことで現代社会を生き返らせ、私たち人間としての本来の姿、そして本来の地球の姿を思い出す手助けをしてくれます。”
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by 13grandmothers | 2007-09-02 22:11 | メディア
これからの7世代と、さらに続く子供たちへ:グランマザーは語る
これからの7世代と、さらに続く子供たちへ:グランマザーは語る

このドキュメンタリー映画は今まで世界平和や地球環境についてあまり興味がなかった人たちの目を覚ますだろう。また近年増え続ける平和や正義や調和を願い活動する人たちを元気づけてくれるにちがいない。グランマザーたちが授けてくれる英知はわたしたちの地球を持続可能なものにしてくれる。つまりこの地球が私たちに持続的な生命の場を与えてくれるのだ。

2004年10月先住民の女性長老たち13名はニューヨーク北方にあるメンラ・マウンテン・リトリート・センターにて初めて一堂に会しました。グランマザーたち(先住民の女性長老たち)はアマゾン、アジア、アフリカ、メキシコ、北極圏、そしてアメリカ国内から集まりました。グランマザーたちは自分がこの集会に参加することを予言していました。“あなたたちは人類の歴史の中でもっとも危機的状況にあるこの時代に集結することになるでしょう。そして世界に向かって声をひとつにして太古から伝わる聖なる叡智をこの新しいミレニアムの時代に継承していくのです。”と、お告げを授かりました。古代から受け継がれてきた自然や大地を基調とした先住民の生活様式と価値観にならった世界の見方や人間の在り方を再び取り戻さない限り、今日見られる人々の破壊的な行動や習性を食い止めるのに必要な変化を起こすことはできないでしょう。

インターネットで観ることができる30分間のトレイラー(映画の予告編)にはグランマザーたちの歴史的な第一回会議と”13人のグランマザーたちによる国際会議”がどのようにして発足されたかが収められています。本編を制作するにあたりニュー・メキシコ州ポアキュウー、ブラジルのアマゾン、メキシコのオアハカへとグランマザーたちに同行し、延べ150時間カメラをまわしました。 2006年10月メンバーの一人であるチベットのグランマザー、チェリン・ドルマ・ギャルトンの第二の故郷であるダラムサラでグランマザーたちの国際会議が催されダライ・ラマ法王も参加されました。ちょうどその時カリフォルニアではバイオニアーズの年次国際会議が開かれていて会議のスピーカーや参加者たちとインターネットのリンクTVを通じて交流をすることができました。宇宙空間を繋ぐスペースブリッジが、偉大なるダライ・ラマの祈りとバイオニアーズの明確なヴィジョンを持った活動家たち、そしてグランマザーたちの橋渡しをしたのです。

映画のディレクター、キャロル・ハートは言います。「“これからの7世代と、さらに続く子供たちへ:グランマザーたちは語る”は独創的かつ魅力的、そして強くて暖かく、時には厳しく、でも笑える13人のグランマザーの母国を旅した記録です。ブラジルのアマゾンではカヌーで川を下ったり、ある場所では観光バスに乗ってヘアーピンカーブがずっと続く狭い山道をどんどん登って行きました。現地に到着するとグランマザーは私たちを彼女たちの住む特別保留地 - 部族によって呼び方は異なりヴィレッジまたはプエブロ(アメリカ南西部に多いアメリカ先住民の伝統的な住居を模したもの)ともいう - へ招き入れてくれました。私たちはグランマザーたちの自然を尊び伝統を重んじる生活様式や聖なる英知に生命を吹き込む儀式を体験しました。私たちはただ単にお祈りを聞いて儀式を観ていたのではありません。グランマザーたちは私たちをスピリチュアルな世界へと運んでくれました。

グランマザーたちが一同に会し行動を共にするようになってからお祈りやメッセージはパワーを増し、私たちのハートを開き、愛のエネルギーがもっと早くもっと遠くへ届くようになりました。グランマザーたちは私たちの人生のお手本であり平和や自然界との共生共存、そして生命体のハーモニーを伝授するメッセンジャーでもあります。グランマザーたちの魂の叫びは波及しています。グランマザーたちの深い愛と母なる大地への畏敬の念に触発されました。“
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by 13grandmothers | 2007-09-02 22:00 | ドキュメンタリー